とくなが

 「子どもと“体育”」
  2007/7/10

 
「月刊 小児歯科臨床」(H19年7月号)で私が企画担当した特集企画『子どもと“体育”』の“巻頭言”を紹介します。

 この半世紀で日本人の生活習慣や食習慣は著しく変わりました。とりわけ、その中で、子どもたちの体格・体型は一段と欧米型に向上?しましたが、それに反し、体力・運動能力は低下し続けています。
 そこで、今、話題の「食育」「徳育」ならぬ「体育」たるものをテーマにして、現代の日本の子どもたちの体力・運動能力の状況を把握してみたいと思います。
 スポーツは心・技・体の世界です。筋力・バランス・精神力はスポーツにとって最大の要素でしょう。とりわけバランスは歯科的においても歯並びや咬合力などで大きな影響力を有しています。
 また、スポーツでその限界に挑戦している子どもたちの世界もご紹介し、体育・スポーツの指導の問題点などを探求してみたいと思います。
 東京大学名誉教授 宮下充正先生には総論として『1.子どもにとって「体育」とは』をお願いしました。   
 京都大学教授 小田伸午先生には『2.現代っ子の運動能力を向上させるために』と題して、神経系が関与する小学生児童の運動能力・技能の向上を考えるときのポイントについて書いていただきました。
 中道 哲先生には歯科医師の立場から『3.咬み合わせと身体のバランス』として、顎口腔の成長発育や将来の健康維持につながる顎機能について提言していただきました。
 最後に、“スポーツを通しての子育て論”として、すばらしい家族のサポートの中で、毎日、体力・運動能力の限界に挑戦している二人のジュニア選手の保護者の方の手記をご紹介します。近い将来、オリンピック選手に選ばれるであろう二人は私が開業しているビルの階下にあるスポーツ教室に通っていました。『4−1.スポーツ教室から見える現在の「子」と「親」』と題して、当スポーツ教室で指導してこられた近田宏善先生に寄稿していただきました。
 二人のうちの一人、この春、高校1年になった浅田梨紗さんのお父様には『4−2.飛び込み競技を通しての子育て論』を、もうひとり、中学3年になった鬼塚翔太くんのお母様には『4−3.夢を追い、子どもも親も共に学び続ける』を書いていただきました。
 以上、お忙しい中、寄稿していただきました諸先生、ならびにアスリートのお子様の保護者の皆さまには、当紙面をお借りして、厚く御礼申し上げます。

 二人は歯並びにも大きな問題も無く、すばらしいバランス感覚をもって、競技を
が通っていた〜〜
1)スポーツ教室から見える現代の「子」と「親」
   スポーツインストラクター 近田宏善先生
2)高飛び込みでオリンピック出場実現に挑戦している高1女子生徒の父親の手記
3)体操でオリンピックを目標にがんばっている中学3年男子生徒の母親の手記

 我々、昭和一桁、二桁世代の当時の小学校では体力・運動能力テストが毎年おこなわれ、中・上級生になると、運動能力テストでその能力に応じて、初級・中級・上級のバッジが配られました。そこでは、多くの子どもたちは上級バッジを競って取りあっていました。運動会の徒競走でも1等賞から3等賞までランク別けした賞品があり、勝ち獲った喜びや獲れなかった悔しさをしみじみ感じていたものです。今、その区別はすべて拒否?され、子どもたちの中では競争心もライバル心(いっしょかな?)もすべて取り除かれた感があります。いま、日常生活にとって、体力・運動能力はあまり意味の無いものになってきたのでしょうか。

“スポーツを通しての子育て論”
〜体力・運動能力の限界に挑む子どもたち〜
*お子様はいつからこのスポーツを始めたのですか?
*それはなにがきっかけでしたか?
*最初からお子様は興味を示してくれましたか?今は?
*なにがきっかけでお子様のその能力を見出し、伸ばそうと決断されたのですか?
*クラブ・コーチをどのようにして選択されましたか?
*一日(一週間)の生活リズムはどのようにされていますか?
*勉学との両立をどのように工夫されておられますか?
*体力・運動能力の限界との挑戦にどのようなアドバイス、援助をされていますか?
*いま、このスポーツを介して、本人・保護者にとってどんな意義を感じておられますか?
*子どもに託す親の夢
*いまの環境をより良くするため、どのようなことを希望されますか?(家庭・学校・クラブ・行政など)
*その他、何でもご自由にお書きください。

「月刊 小児歯科臨床」(H19年7月号)特集企画 寄稿

一覧に戻る

←トップページ このページのトップへ↑