とくなが

 「子どもの健康管理 その4 “骨”」
  2008/3/10

 
我々、小児の健康管理に携わるものとして、口・歯以外でどれだけの情報を得られているでしょうか。そこで「子どもの健康管理シリーズ」第4弾「骨」を取り上げました。過去に、第1弾「眼」(平成18年12月号)、第2弾「みみ・はな・のど」、第3弾「皮膚」を掲載してきました。
最近、気になること。
1)子どもの背を伸ばそうと、親たちは必死に「牛乳、牛乳・・」と言っている。しかし、むかしはそんなに牛乳を飲まなかったなあ。転んでも打ち身や捻挫で終わったのに、今の子はなぜ骨をこんなに簡単に折ってしまうのだろう。どうしたら家に引きこもっている、今どきの子どもたちに骨や筋肉を鍛えさせられるのであろうか。
早稲田大学スポーツ科学学術院教授 鈴木正成先生には「子どもたちの骨づくりの運動と食べ方〜軽レジスタンス運動と高たんぱく質スナックの効果」を書いていただきました。
2)先日、当院に見学に来られた若い先生と、夜、すっぽん料理を食べていたら、頭の部分をチュウチュウしゃぶりながら、きれいに骨だけにして、“わあ!すっぽんの顎関節ってこんなんなんやあ!”子どものように目がきらきら光っていた。今どきの子どもたちって、食べながら、こんな風に食材に興味を持っている子がどれだけいるのかな。
沖縄大学人文学部こども文化学科准教授 盛口満先生には「身近な自然としての骨」を書いていただきました。
3)大学を卒業した3 8年前のある日、勤務先の診療室で、上司から子どもの口の中を見せながら、“とくちゃん!見てごらん。これが「閉鎖空隙歯列弓」だよ、大変だね、将来の歯並びが・・”と珍しそうに話していたのを思い出す。今、若い先生たちに発育空隙がある歯列弓を診せて “よく診てごらん、これが「空隙歯列弓」で正常咬合なんだよ”なんて、言っている。臨床家からみて、乳犬歯間距離は明らかに小さくなり、歯冠幅径は乳歯も永久歯も大きくなったように思う。顎が小さくなったのか、歯が大きくなったのかどっち?
愛知学院大学歯学部解剖学第2講座准教授 近藤晋太郎先生他に「子どもの顎骨は本当に小さくなったのか?」を書いていただきました。 
4)“しゃきっとしなさい!”今どきの授業中の子どもたちの姿勢はグニャっとしていて、しゃんと背筋が伸びている子が少ないと、小中学校の先生たちは嘆く。
日本構造医学会理事長 吉田勧持先生に「なぜ増える子どもの成長障害〜脊椎側弯症の演繹解析を通してみえる提言」を書いていただきました。

今回もいろいろな分野の先生からの人脈を辿り、その分野でご活躍の4人の専門の先生に執筆していただきました。大変お忙しい中、誠にありがとうございました。紙面をお借りして御礼申し上げます。

「月刊 小児歯科臨床」(H20年3月号)特集企画 寄稿

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