とくなが

 診療室内での母と子の行動管理
  2010/2/10

 
一生、歯医者を好きになれない!

歯医者は歯を“削って、詰めて、被せて、抜く”ことしかしないと、思わせてしまってはいませんか。どこかでボタンのかけ違いをしてしまったのでしょうね。

 小児歯科では幼い子どもたちが毎日、大泣き・大暴れのなかで治療をしている風景もそんなに珍しくありません。
しかし、そんなに泣かせてまで、無理やり治療をする必要があるのか、もう少し、理解力がついてからでもいいのではないか。いやいや、泣いても今の急性症状だけは取り除いてやらなければ、と、いろいろ意見が分かれます。

そこで、今回は「診療室内での母と子の行動管理(behavior control)」と題して、子どもの歯の治療時に母親同室がいいのか、それとも母子分離にすべきなのかなどなど、行動療法的アプローチをその分野でご活躍の専門の先生方に、最新の情報を寄稿していただきました。

1)京都大学大学院教育学研究科教授、子安増生先生に「母と子どもの行動管理〜心を読む心の発達〜」として、子どもは幼児期から児童期に成長していく過程で、他人からの言葉や行為の背景をどのように理解していくのでしよう。それを行動療法として、我々はどのように臨床の場で理解していけばいいのか示唆していただきました。

2)子どもの歯科治療の臨床の場において、持論の“母子同室分離”をどのように考え、どのような問題点があるのか、現場の苦労話も交えながら徐小児歯科の徐成徳先生には「母と子どもの行動管理〜母子分離への模索〜」と表して、考察していただきました。

3)子どもにとって、治療する歯科医師が母親と同性であることは、とても安心することでしょう。しかし、なかにはかえって甘えが発生し、治療の妨げになることもままあります。あんざい歯科医院 安斎理江先生には“小児歯科は、子育て・子育て支援の最前線”をキャッチフレーズに、「母と子どもの行動管理〜母親が賢く、元気になる小児歯科を目指して〜」と題して、執筆していただきました。

4)障がい児への対応で、保護者の介助・介護は欠かせれないものです。そこで母と子の行動管理でどのような注意点や対応を心がければならないかを大阪発達総合療育センターの中村由貴子先生に「母と子どもの行動管理〜障がいのあるお子さんにおける母子同室の意義〜」と題して、アドバイスをいただきました。

5)子どもたちにとって、耳鼻咽喉科は歯科と同じく、あまり歓迎してくれるところではありません。その外来において処置、検査の場で子どもたちがパニックっているのを容易に想像できます。そこで兵庫県立こども病院耳鼻咽喉科医長 阪本浩一先生には「母と子どもの行動管理〜耳鼻科外来での母と子への対応について〜」と題して、耳鼻科医の悪戦苦闘されている母と子どもへの対応について執筆していただきました。

今回もいろいろな分野の先生から人脈を辿り、その分野でご活躍の5人の先生に執筆していただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。紙面をお借りして御礼申し上げます。

「月刊 小児歯科臨床」(H22年2月号)特集企画 寄稿

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